世界の大災害#3 「ピナトォボ山の大噴火」

1991年の秋ごろの事、日本では夕焼け空に異変が起こっているのに皆気づいていた。その空の色は今でもよく覚えている。
この気象現象はフィリピンのルソン島にあるピナトォボ山の噴火が原因と言われている。

ナショナルジオグラフィックchで放送されていた、世界の大災害「ピナトゥボ山の大噴火」はその時の様子が克明に描かれている。
このピナトゥボ山、火山といっても500年間のも間沈黙を保っていたので、現地の人たちは皆油断をしていたのだ。しかしピナトゥボ山は突然噴火した。それも世界中でも今世紀最大といわれる規模であった。

噴煙はあっという間にキノコ雲状となり、それはどんどん大きくなっていく。キノコ雲と言えば広島の原爆がまず思い起こさせられるが、たかが人間が作り出した原爆雲など大した事がない、と言わんばかりの巨大なキノコ雲。
その様子は思わず見とれてしまう映像であった。しかし噴煙はある程度吹き出すと、今度は空の四方を埋め尽くし太陽の光を奪い始めた。それからはまるで地獄絵巻である。
日中なのに暗闇である。恐ろしい量の灰が地上には溜まり、それは今年東北地方で起こった豪雪を思わせる光景であった。物見有山な気持ちで、思わず見に行きたいと思ってしまったが、現地の人はこんな中ただ火山を背にして逃げるしかなかったのだ。

実際その時私は、何も気を留めず夕焼けを撮りまくっていた。どす暗い赤から紫のグラデーション。当時発売されたばかりのベルビアで撮影すると、相乗効果ですごい発色の写真が簡単に何枚も出来上がった。
それは一見美しいが、この空の色を作り出した要因を知ると、まるで地獄の空の様だと今は思えてしまうし、その時安易に喜び写真を撮っていた自分の浅はかな行動も反省してしまった。

2006.12.06 | Comments(0) | Trackback(0) | テレビその他

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